Wheels Of Blue

何者でもない人間のひとりごと

逆風の行動力

世間は休日。駅前は大勢のマスクマン。夏ごろはあんなにいなかったのに、どうなっているのか…。マスクはしていても、鼻を覆っていない人もいる。多分、真剣に感染を防ぐつもりはない。あまり深く考えず、皆やっているからとりあえず自分も、という人が大多数だったりして。

何か悩みを抱えて悩んでいる人がいたら、「とにかく行動してみろ」とアドバイスする人がいる。彼らは、大抵、考えなしの行動派、という印象。「案ずるより産むが易し」というのだろう。それも一理ある。ひとまず取り組むことで解決の糸口にぶつかり、突破口が開ける。頭の中で妄想していても仕方ないよ、と笑いたくなる。社会や環境が原因でもない限り、努力すればきっと上手くいくだろう。

それでも、世の行動派の人たちは理解していない。世の中には不器用なタイプがいて、この手のタイプはいくら試行錯誤をしても、物事の本質に近づけない。目の前にある突破口にも、なかなか気づけないのだ。「誰でもできることが、この人には何でできないのかな?」そう思わずにはいられない人が、周りにいなかっただろうか? 

そんな人に「考えてないで手を動かせ」などど言っても無駄だ。アクションを起こしても、失敗を繰り返すだけだと思う。むしろ行動せずに考える必要がある。

勉強がわからない学生はしばしば、「何がわからないかが、わからない」。だから、何がわからないか調べるため、出発地点から順番に何度も点検、吟味していく。暫くの後、「ここの理解が不充分だ」という箇所が見つかるが、それはほとんど問題を解決したのと同義だ。あとは、ちょっとした計算や調べ物をすればすべてが終わるから。

わかるかな、この感覚?