Wheels Of Blue

何者でもない人間のひとりごと

インスピレーションに酔う

世間は休日。イチョウの木の葉っぱがたいぶ散っている。駅のBGMがオルゴール風の音だったが、クリスマスが近いせいだろう。外国人は消えたが、人通りは多かった。

クラプトンの新曲が物議を醸していた。どうしてかというと、またコロナがらみの理由。ウイルスに執着する趣味はないので、詳しくは書かないでおこう。クラプトンは好きなミュージシャンだけど、過去にも人種差別的な発言があったようだ。元々ドラッグ&アルコール中毒なので、彼に品行方正を求めてどうするんだろう、とは思った。

アーティストの政治的発言なんて、まともに取り合う人がいるのだろうか。原発反対の某ミュージシャンは日本のエネルギー政策のことには無知だろうし、ノーベル文学賞の某作家も主観的な意見を述べていただけだろう。彼らみたいな人種は、主観の表現を追求するのが仕事だ。表現の巧みさの部分で、論理的な計算を凝らすこともあるかもしれないが、本質的には直感的なインスピレーションに従った結果を作品として披露しているだけだ。それがたまたま広く評価されると、普遍性を帯びてくる。なんか、勘違いしてしまうんだろうな。