Wheels Of Blue

何者でもない人間のひとりごと

ただ、ぼーっとしていたかった

休日。比較的暖かい一日だった。冬も終わりそうな気配。日も長くなってきた。一般的には、日照時間が長いほうが喜ばれるようだが、僕は夜が長い方が好きだ。暗いと外の人通りが少ない。都会だとちょうど良い具合になる。感染症が流行しているから、というわけではなく。まあ、治安のいい日本だから、こんなことがいえるのだろうな。そろそろ、花粉症の季節か。

ニュースを見ると、タガが外れたような人間や組織の問題行動がよく目につく。子供の頃はそれほどではなく、最近になって増えたような気がするが、それは多分大人になったからだろう。子供は明るい夢の世界を生きている。世界は未知で溢れていて、冒険的。現実社会での出来事は、観察の対象というより、自身の物語を構成する材料として取り込まれているのではないだろうか。大人になると、それが自分への制約条件として現れやすくなる。

大人だって夢を見なくはない。でも、それは妙に現実的で俗っぽい内容に変わっている気がする。やれ、年収いくらの男と結婚するだの、マイホームを建てるだの…。あと、出世とか? 会社に家庭、あるいは世間の一員としてのアイデンティティが自分の中で大きな場所を占めるのだろう。

僕自身は、物心ついたときから大して変わっていないように思う。あまり世の人々が関心を寄せるものには興味がなければ、オタク的な趣味もない。ただ、ぼーっと怠けていたい自分を、どこか楽しい道へ向かって歩かせる努力をするようになったくらい。