Wheels Of Blue

何者でもない人間のひとりごと

「ミステリー」と書くのは、にわか

平々凡々な一日。大したことは起こらず。四文字熟語は、こんなふうに、書くことがないときに重宝しますな。そういえば、ここ数日アガサ・クリスティパディントン発4時50分を読んでいるのだった。そろそろ終盤だけれど、犯人なんて誰でもいいや、と思っているところ。でも、さすが聖書の次に売れている本の作者。読ませる文を書く。それに、自然な流れを感じる。ディクスン・カーなんて、不可能犯罪で興味を持たせようとするけど、どこかぎこちないもんね。それにしても、「不可能犯罪」というパワーワード。カーの代名詞だな。コンピュータ制御でスピード違反ができない自動車…って、そのカーではない!(厳冬) クリスティは昔読んだきりで久々なのだけれど、何が謎なのかわからない、という作風かな。この点、クイーンと同じ。「誰と誰が共犯者か?」というネタかと思いきや、微妙に外してきたり、「何を信じればいいか(物証か、あるいは心理学か)」で引っ張ってみたり…。クイーンの場合、アメリカ人らしからぬスマートな論理性で犯人を推定するけれど、クリスティの昔読んだ作品はそこがかなりいい加減だった印象がある。どういう結末を迎えるのか、楽しみ。