Wheels Of Blue

何者でもない人間のひとりごと

個性的な技術

プライベートな一日。だんだんと寒くなってくる。弱い日差しは嫌いではない。PHP7とApacheの設定をいじって、ローカル環境を作った。ブラウザで上手くいっていることを確認。PHPのバージョン8ではなぜか駄目だった。検索しても情報が少ない。自分は、最新すぎる技術には手を出さない方がいいのだろう。

次々と技術が新しくなっていく分野は、窮屈な気がする。情報がすぐに古くなるので、トラブルにあったときに、解決につながる手がかりが得られにくい。ちょっと平均的ではない使い方をすると、行き詰った時は自分で何とかしなければならない。こういう事態を避けるには、皆と同じ環境や道具を揃え続けなくてはならない。仕事ならそれでもいいと思う。しかし、趣味の世界で使う場合には、嫌な同調圧力みたいだし、なにより自分のスキルになった感じがしない。

逆に、楽器の奏法みたいにそれほど進歩が激しくない技術もある。ノウハウも蓄積されていて、自分のペースで落ち着いて習得すればいいのだが、早く習熟したいがために、つい何らかの上達法に飛びつきたくなる。こういう人が増えると、みんなが同じようなアプローチをするので、個性が霞んでいく(学校の論文試験の採点官は、型にはまった受験生の表現技法から、塾や予備校の指導を嗅ぎ取る)。

僕は、数学が苦手だった。問題集の解答を読んでも、どうしてそんな解き方をするのかが、なかなか解らなかった。周りの人に訊いても納得がいかないので、ひたすら自分一人で考えていたら、そこそこはできるようになった。ささやかながら、技術が身についたのだ。